「この」世界で触れてはいけないことは2つ
一つはこの世で二匹だけ。SSS級のクリミナル・モンスター
「"牙の暴君"オドント・ティラヌス」
「"堕ちた魔導師"ルガト」
もう一つは殺し屋とは名ばかり
「"殺人鬼"ベルセルク」
だが、こいつらにさえ出くわさなければ

「ウーさん」
ワッチキャップを目深に被り、左に3つ、右に2つ、鼻にピアス。ローライズのジーンズで気だるそうに中空を見つめる虚ろな瞳、深く刻まれたクマ――ロロ・ウーは覇気のない声で口を開いた。
ロロ「……どうした?」
「ここ最近ムー大陸のほうで魔導師を名乗る"同業者"が勢力拡大してるらしいですよ」
虚ろに中空を見つめたまま、ロロはニヤリと笑った。
ロロ「へぇ」
「なんでも"免罪符"とかいう名前で売り出してるとかで」
ロロ「免罪符か……そいつはいいな」
そして両肘をソファの背もたれにかけ、ふぅと軽く息を吐いた。
ロロ「面白ぇ」
誰であろうと、おれの"パラダイス"を汚すやつは許さねえ。
早く来いよ、"同業者"。
このパンゲア大陸で歓迎してやるから。
ロロは再び虚ろな瞳を中空に戻した。
――― 黒い三日月(still waiting) ―――
2009.11.14 KurimCoroque(栗ムコロッケ)
2012.7.2(改)