明解!W・B・アライランス!2 back


さて、ようやく国新しい国に入った一行
ここでちょっとこれまでのおさらい


≪これまでのおはなし≫

これまでの道のり
■1〜3話 はじまり
 マーフ国の首都アートリー。
 たまたま出くわしたトランプに
 魔導師犯罪組織"W・B・アライランス(魔導師クソ食らえ同盟)"結成を宣言。
 何も知らずにただフィードについて来たエオルも当然追われる身に。

 追っ手から逃げるため、アートリーの東北部に広がる大砂漠アクロスザヌルを一路東へ。
 砂漠越えの途中で見せ物小屋の商品だった獣人の少女ラプリィを助ける。

 アートリーより東の町カーシーでラプリィと別れたフィードとエオルは記憶喪失の少女染井よしのと出会う。
 いろいろ秘密がありそうなよしのに興味を抱いたフィードは彼女を故郷ジパング国に連れて行くことにする。

 しかし、ジパング国は長年魔法の恩恵で生活している"魔法圏"に異を唱え敵対する宗教"神使教"の総本山。
 そのジパングの民であるよしのと犯罪魔導師であるフィードとエオルが共にいることは
 魔法圏と神使教の対立を深める大事であった。
 フィードからジパング人を人質にとったという犯行声明を受け取った魔導師協会は
 ジパング人人質の事実をもみ消すため、
 トランプとは別でW・B・アライランスを追うことに。

■4〜6話 追う者と逃がす者
 ジパングへ向け北を目指す一行はカーシーの町を北に抜け、再びアクロスザヌルに入る。
 そのアクロスザヌル北部一帯を流れる流砂の大河"砂の大河"で
 協会の追っ手でありフィードの旧友ヤクトミと、その担当教官ガルフィンの追撃に合う。

 窮地にたたされるが、
 フィードの一か八かの大博打で"砂の大河"の西端"大砂瀑布"の滝壺に突っ込む。
 一行が目を覚ますと、滝の裏側の洞窟に流れ着いていたが、そこは凶悪な魔物の巣であった。
 なんとか魔物を倒したが洞窟の中に閉じ込められ、一行は再び窮地に立たされる。
 そんな一行を助けたのは謎の少年"チェシャ猫"であった。

■7〜9話 悪魔の薬
 洞窟を抜けたどり着いたのは"アクロスザヌル"と"ヴィンディア連峰"の中継地の宿場町キーテジ。
 一行はそこに蔓延していた"魔薬"で住民とトラブルを起こしてしまう。
 また"魔薬"事件を捜査していたトランプは
 首謀者ギルティンによって隊員が犠牲となったことから
 事件の担当にトウジロウを据え置く。
 しかしギルティンに関する有力な手がかりはなく、
 キーテジの町で得た情報から、
 ギルティンとW・B・アライランスに関わり合いがあるとし、
 W・B・アライランスを追うことに。

■9〜11話 ヴィンディア連峰越え
 ヴィンディア連峰を越えていたW・B・アライランス一行は
 待ちかまえていたトランプと出くわし、一戦交える。
 何とか逃げ切ったものの、
 下山途中で再びトランプ出くわし山小屋に追い詰められ、
 トウジロウと交戦する

■9〜14話 ラシャ村
 エオルが目を覚ますと、
 そこはヴィンディア連峰にひっそりと暮らす隠れ神使教徒の村だった。
 村人たちが崇める"天使様"に命を狙われることとなったエオルとよしのは
 村人たちの目を覚まさせるため天使の正体を暴くことに。
 しかし暴いた天使の正体は魔法の力の源である"悪魔"だった。
 その悪魔を撃破したのはよしののアーティファクト"ヤサカニ"の新能力と
 悪魔であるクリスの力を得ておぞましい姿に変身したフィードであった。
 フィードのような悪魔の力の借り方は、
 非常に危険なものとしてタブーとされている。
 フィードはクリスとは利害一致しているから大丈夫と言うが、
 一度使えば3日は寝込むほどのものである。
 対トウジロウ戦、対悪魔戦ともに何もできなかったエオルは
 フィードに危険な力を使わせないよう何とかしなければと思うのだった。




これからの道のり
≪登場人物≫
■W・B・アライランス
 協会やトランプの追撃を振り切り、マーフ国を北に抜け、ナイム国へと入る。
 よしのの故郷ジパングに行くため、
 年に一度の巡礼船を目指しパンゲア大陸東部の国、ファンディアスはファリアス港を目的地とする。

【シャンドラ・スウェフィード(フィード)】
 W・B・アライランス結成の張本人。
 結成の理由は「"歴史が動くまで"秘密」
 性格は型破りで非常識かつ自己中。
 大悪魔ノッシュナイド(クリス)と悪魔契約を交わし、
 絶大な力を得るが、
 すぐ疲れるので長時間は使えない。
 破壊力満点の"爆炎魔法"の使い手。

【エオル・ラーセン】
 フィードに騙されてW・B・アライランスの一員として指名手配となったエルフの青年。
 マジメで常識的、優しい性格。
 トウジロウに大敗し、
 悪魔退治でも役に立たず、
 オマケにフィードが危険な力を使っていることを知り、
 何とかしなければと思い始める今日この頃。

【染井よしの】
 記憶喪失のジパング人少女。
 おっとりとしているが芯はしっかりしている。
 謎の少年"チェシャ猫"の導きによりフィードたちと出会う。
 強力なアーティファクト"ヤサカニ"のパーツを集めるのが使命だが、
 もともと手元にあるパーツすら、まだ能力が謎のまま。
 現在判明しているのは以下
 ・ボウイサナ 強力な水鉄砲"爆流攻"を武器とする水龍。
        水分が多いところでは場合によっては鯨の姿になる。
 ・せんゆ ライムグリーンに輝く狛犬。
      傷を癒やしたり魔法を強制解除したりできる。
 初めはフィードとエオルに対して遠慮がちだったが、
 徐々に積極的になってきた。

【クリス(ノッシュナイド)】
 W・B・アライランスの非常食の黒猫…とされていたが実はフィードと契約を交わす大悪魔。
 魔王の息子で9000年間行方不明だった。
 なぜフィードとつるんでいるのか。
 これまで出てきていた"謎の若い男の声"はクリスである。
 また女の子が大好きで、
 よしのに対しては尻尾をパタパタさせてかわいこぶるが、
 エオルやフィードに対しては冷たい上に性格が悪い。


■トランプ
 一時はW・B・アライランスを追い詰めたが逃げられる。
 その際トウジロウが見た"白い悪魔"、
 白い悪魔はこの世でただ一匹、大悪魔ノッシュナイドしかいない。
 一連のW・B・アライランスの騒動は
 フィードがノッシュナイドに乗っ取られて引き起こしているものと仮説を立て
 トランプの戦力では対処できないと判断。
 そのため、最強の7人の魔導師"グランドセブン"を召集することに。
 ただ、
 溜まっている業務や、
 神使教と摩擦発生の可能性があるギルティンの魔薬事件、
 またグランドセブン召集に当たって魔導師協会への展開など
 同時にこなさなければならない仕事は山積み
 ※ジョーカー…総帥
  キング…将軍
  エース…副将軍

【ジョーカー ゼレル・ビノク・スロトモン】
 トランプのご意見番。
 たまに厳しく、
 だが普段は若いキングやエースたちとなるべく同じ目線にたって相談にのるようにしている。
 たまに指示を出したり指揮をとったりする。
 ただ、実際ジョーカーには指示を出したり指揮をとったりする権限はなく(=独裁を防ぐため)
 キングたちが従うのは彼への信頼からくるものである。
 魔導師協会にW・B・アライランスとノッシュナイドの件の展開と協力要請のため、
 協会長と話し合いの場を持つ予定。

【スペードのキング リ・シェン】
 大胆不敵で明朗快活、若さ溢れる人気者。
 グランドセブン召集の命につく。
 妖精"リンリン"と常に行動を共にしている。
 
【スペードのエース 市松桃次郎(トウジロウ)】
 おっかない上に容赦を知らない天才魔導師。
 ギルティン事件捜査担当。
 カグヤと何らかの因縁がある模様。

【ハートのキング 市松芳也(カグヤ)】
 トウジロウと因縁のある王子様気質のクールビューティー。
 グランドセブン召集のため留守にするシェンの代わりに
 スペードの抱える案件も担当することに。
 しかしそれはトウジロウがカグヤの下につくことを意味していた。

【クラブのエース リケ・ピスドロー】
 冷静沈着で"まともさ"をかねそろえたお姉さん的存在。
 ギルティン事件の諜報活動担当。
 マリアと同期。

【リシュリュー・ラプンツォッド】
スペードの第一秘書官。
冷静でしっかり者。


大きな案件が積み重なり、軍の垣根を超えた体制となったトランプ。
長期遠征中のダイヤ軍や行方不明のクラブのキング、
トウジロウとカグヤの因縁などまだまだ明かされていない部分が多い。


■グランドセブン
 対ノッシュナイド戦のため集める必要がある"最強の7人の魔導師"。
 とはいうものの既に半分以上はトランプ・魔導師協会におり、
 シェンは残り3人を集めればよい。
 なお既に集まっているグランドセブンは以下
 ・魔導師協会会長 オード・メロワマール
 ・ジョーカー ゼレル・ビノク・スロトモン
 ・ハートのキング 市松芳也
 ・スペードのエース 市松桃次郎


■魔導師協会
 魔導師を管理する機関。
 国際的に大きな影響力をもつ。
 直属の機関には魔導師養成学校もある。

【会長 オード・メロワマール】
 魔導師たちの長。
 これまでは神使教との摩擦を避けるため、
 トランプとは別でW・B・アライランスを捜索していた。
 トランプによしのの存在を確認された今、
 国際対応に向け、ジョーカーと会談を行う。

【ユディウス・ラーク】
 フィードの学生時代の担当教官。
 トランプによしのの存在を確認された事を受け、
 国際対応の準備に取りかかる。

【マリア・フラーレン】
 バツイチアラフォー熱血教師
 本件の張本人フィードと、フィードを止めようと追っていたヤクトミ、
 それぞれの担当教官であるユディウスとガルフィンを気にかけている。

【ガルフィン・フォーン】
 ヤクトミの担当教官。
 犬の姿をした獣人。
 不器用なりにヤクトミを心配している。

【ヤクトミ・ヴルナス】
 ガルフィンのゼミ生。
 フィードの幼馴染。
 犯罪魔導師となったフィードに引導を渡すべく、
 フィードを追う。

【ラプリィ】
 ヤクトミにくっついてW・B・アライランスを追いかける獣人の少女。
 もとは見世物小屋にいたが、
 アクロスザヌル渡航中にフィードとエオルに助けられる。
 性格はかなりキツめ。

■犯罪組織ブレーメン
 どういう目的の組織なのか、
 すべてが謎。

【ギルティン】
 魔導師でないのに魔導師を名乗り、
 魔薬"免罪符"をバラまく謎の男。
 ムー大陸を北上中?

【フォビアリ】
 謎の闇ブローカー。
 何やらギルティンとは知り合い同士の様子。


■黒い三日月
 新鋭の魔薬チーム。
 ファンディアス国はファリアス港を拠点としている。

【烏螺羅(ロロ・ウー)】
 黒い三日月のリーダー。
 普段はのんびり屋でぼーっとしているが、
 その仕事っプリは冷酷で残忍。
 桃花源国の神使教の僧兵「道士」であり、
 不思議な術を使う。





≪キーワード≫

【歴史が動くまで】
 W・B・アライランス結成の目的がわかる時。
 それがいつなのか、どういうきっかけで起こるのか、
 すべてがなぞ。
 
【チェシャ猫】
 一行を導くなぞの少年。

【アーティファクト】
 大昔、神と悪魔が戦争した際に使われた兵器。
 個々が特殊な能力をもつ。
 トランプがW・B・アライランス対策として使用許可を出し始め、
 戦いは
 ・体術
 ・魔法
 ・アーティファクト(の特殊能力)
 と複雑さを増す。

【神使教】
 大地のエネルギーを消費する魔法での豊かな生活(=魔法圏)に異を唱え、
 自然回帰のスローライフを提唱する宗教。
 魔導師たちと敵対する。
 
【悪魔】
 エネルギーをもらう代わりに魔導師たちに魔法を提供する。
 魔法が効かない、物理攻撃も効かない。
 神使教の法術か、アーティファクト、または同じ悪魔同士でのみ、
 倒すことができる。
 
【巡礼船】
 年に一度、巡礼のため、
 鎖国中であるジパングが信者に入国を許可する。
 その際島国であるジパングに入国するための船。
 ファンディアス国のファリアス港から出航する。





魔薬事件、グランドセブン、トランプ、魔導師協会
「悪魔の薬編」の役者は揃いました。
W・B・アライランスはジパングにたどり着くことはできるのか?
そして張り巡っている伏線たちは?!






―――  明解!W・B・アライランス!2 ―――





2010.4.29 KurimCoroque(栗ムコロッケ)